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10月 歌枕直美 音絵巻「うつそみの人―細川ガラシャ―」公演のご案内 - 2020.09.14 Mon

スタッフの松田です。
今年は、マスク、換気と、新型コロナウイルスと共存する生活様式に変化してきました。歌枕もコロナ感染予防対策を充分に検討したコンサートのあり方を考えて、今秋からのコンサート準備をはじめています。

 さて、新型コロナウイルスの影響で延期となりました歌枕直美 音絵巻「うつそみの人―細川ガラシャ―」公演を、10月17日(土)、18日(日)、19日(月)、23日(金)、24日(土)、25日(日)京都生活工芸館 無名舎にて開催いたします。無名舎の公演では、京町屋の佇まい、襖や鴨居、床の間などを生かした舞台作りで、ハイビジョン画面で文様や日本画を襖絵の様に浮かび上がらせ、その前で日本の歴史物語を歌枕の歌と語りで綴ります。


2020年秋細川ガラシャチラシ画像 2020秋うつそみの人チラシ裏画像
(チラシ画像をクリックすると拡大されます。)

*公演チケットのお申し込みは...うたまくら(06-6317-3873)まで*
うたまくらHP・コンサート情報...HPからもお申し込みいただけます。


作品の主人公・細川ガラシャが生きていた時代、無名舎の近く蛸薬師通にイエズス会によって建てられた「南蛮寺」があり、京都におけるキリスト教のと南蛮文化の中心となっていました。そこでガラシャの一周忌を記念する礼拝がおこなわれたと言われています。また、細川ガラシャ・珠の父である明智光秀に織田信長が襲撃され非業の最期を遂げた場所「本能寺」も、無名舎近くにあります。本能寺の変の際に全焼した本能寺はすぐに再建されましたが、現在、寺町にある本能寺は豊臣秀吉によって場所が移されいます。歴史的大事件「本能寺の変」の起こった場所には、今は石碑のみが残されています。
どちらの跡地も無名舎を挟み歩いて4〜5分のところです。ぜひ公演の前後で、ガラシャの時代に思いをはせての歴史散策はいかがでしょうか。

無名舎周辺地図
(画像をクリックすると拡大されます。)


今回は、1公演の客席数を限定させていただき6日間にわけての少人数制公演で、「検温」「手指アルコール消毒」「マスク着用」など、お客様にもコロナ感染予防対策のご協力をいただいての開催となります。京町屋・無名舎における特別なひとときをお届けできるように願っています。



9月6日「茶論やまとうたコンサート」レポート - 2020.09.07 Mon

スタッフの松田です。
9月6日歌枕直美「茶論やまとうたコンサート」を開催しました。今年のテーマは“万葉集”。1年をかけて万葉集が作られた経緯とともに時代背景を紹介しています。8月は、「葛城の皇子(橘諸兄)」で、東大寺のお水取りの由来や、奈良の大仏を建立された聖武天皇が開かれた久邇の都の物語でした。今月は、その東大寺の大仏建立についての物語で、いよいよ万葉集を編纂したと言われる大伴家持が登場。大仏建立資金調達のため、越中の国司として赴任した家持の物語「越の国の大伴家持」を上演。物語の途中では、赤人が“ちょっとまった!”とやってきて、東大寺と越の国をつなぐ命を再生させる力を持つ水・若水について説明、終曲は歌枕の名曲・歌枕と同じ気持ちを家持が1300年前にすでに詠っていたという「立山の賦」を歌い上げ、その雄大な情景が浮かびました。

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そして「今月のやまとうた」は、『秋の七草』。歌枕より、「この曲は、歌枕の病気からの復帰作 音絵巻『アメワカミコ』の終曲にもなっていました。菅沼先生にお伺いすると、秋の七草は“神様の世界へ送り返す捧げもの”という意味があるということを教えていただきました。」と、メッセージをし皆さんと共に歌いこの瞬間を刻みました。

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コンサートの締めくくりは、歌枕とうたまくらの梅娘・梅乃ちゃんで「梅と宴」を歌い乾杯し、宴がスタート。夏の名残と秋の気配の感じる歌枕オリジナルメニュー。
・ オードブル(かぼちゃのそぼろあんかけ・ラタトゥーユ・イチヂクと生ハム)
・ ビーツの葉ミネストローネスープ〜伊藤さんを偲んで〜
・ スペアリブの沖縄風煮込み
・ もずくと長いものそうめん
・ 抹茶プリン

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本日のスープは、いつもたくさんの穫れたて野菜をお届けくださっていた伊藤紘一郎さん最後のビーツの葉ミネストローネスープで、夏とはちょっと違う濃厚な味わいで美味しく頂きました。伊藤紘一郎さんは、2年前に喉頭がんが見つかりましたが、残りの人生をどう生きるかが重要と入院をされず、最後まで「やまとうた」を歌い続けてくださり、歌枕の活動を応援して下さり、生ききって先月30日にお亡くなりになりました。「毎年この季節が来たら、今の空気感とともに、秋の七草と伊藤さんを思い出しましょう。」と、歌枕がお話しし、皆さんで伊藤さんとの思いで話をしながらのお食事となりました。



「うたまくら30周年にむけて」vol.16〜和歌劇第2弾「竹取物語」〜 - 2020.08.31 Mon

スタッフの松田です。
菅沼先生との出会いにより、和歌劇「額田姫王」が誕生し、歌枕の芸術活動の世界が広がりました。
そして、翌年2003年、和歌劇第2弾として「竹取物語」公演が決定。「額田姫王」に続き、なぜ「竹取物語」が題材に選ばれたのかを、菅沼先生がその当時にお話しくださっていますのでご紹介いたします。


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和歌劇竹取物語」2003年〜2004年公演チラシ)


「たまたまある雑誌に“竹取物語万葉集と同時代”という記事が出ていたので興味を持ち読んでみると、ただのおとぎ話だと思っていたのが、実は現代にも当てはまる小説であると知りました。テーマは、古代から続いてきた日本の伝統と外国から入ってきた文化との間に生じた葛藤であり、私たちの祖先が解決していった時の知恵が、この物語だと思いました。当時の超大国は唐で、新生になった日本国の朝廷(藤原京)は、漢方医学などの思想や、毛皮など珍しい渡来品、通貨の発行などの政治制度を取り入れて、日本列島を改造しようとします。それに対して、古代からの伝統を守っていこうとする抵抗勢力・かぐや姫たちとの間で争いが起き、帝の武力によって、かぐや姫に象徴される古代からの伝統は、歴史の表舞台から消えていきます。物語はそこで終わりますが、その後の歴史を見ると、古代からの伝統は外来の文化と融合した形で復活してくるのです。その様な歴史、経緯こそ、昔の人がこの物語と共に残してくれた宝物ではないでしょうか。」

こうして誕生した和歌劇竹取物語」初演は、 「額田姫王」初演と同様に、2003年11月22日 アクトシティ浜松中ホールにて、かぐや姫役の歌枕を主演に、小編成のオーケストラとパイプオルガンを伴奏に、男性ソリスト、コーラスの方々で構成された和製オペラとして、美しい舞台演出とで上演しました。観客の皆様より、大変ご好評をいただいた公演となりました。

竹取物語 竹取物語写真2
 
(2003年11月22日 アクトシティ浜松中ホール)


菅沼先生と歌枕の公演後の感触は、とても良い作品になったけれど、まだ何か私たちらしい新しい舞台作品をつくれるはずと試行錯誤。翌年2004年5月29日大阪公演(ドーンセンター)では、古代美術・工芸品や紋様の映像を映し出す新しい演出で、歌い手は歌枕のみ、役者である語り部との二人舞台で物語を進行するという新しい形式での和歌劇として上演しました。

また同年秋2004年9月19日には、菅沼先生との出会いのきっかけにもなりました共同通信配信記事の取材があった奈良県磯城郡川西町・コスモスホール共催で再演。磯城郡には、竹取公園もあり、かぐやの里とも言われています。地元の小学生もコーラスで出演し、「藤原京の歌」を歌うなど、地元の方と一体での公演となりました。

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(2004年9月20日奈良新聞)
* 記事をクリックすると拡大されます。


まだ生まれたばかりの菅沼先生と歌枕のオリジナル舞台「和歌劇」は、ここから多くの作品が生み出され進化続けていきます。



「うたまくら30周年にむけて」vol.15〜うたまくら社設立10周年・女性起業家 歌枕直美〜 - 2020.08.24 Mon

スタッフの松田です。
2002年にうたまくら社設立10周年を迎え、その実績から歌手であり、かつ女性起業家あるということが認められ、「IT時代を切り拓く 女性起業家たち」という書籍で取り上げられ11ページにわたり紹介されました。

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(2001年7月B&Tブックス日刊工業新聞社発行)



歌枕は、その当時のうたまくらインフォメーション(機関誌)にて、「10周年を記念して〜会社設立のきっかけから、夢の実現にむけて〜」と題し綴っています。

私の幼少時代は、ちょうど高度成長期でした。クラスの70%以上が親の夢でピアノをならっていた時代です。音楽好きの私は、その例にならって6歳からピアノを習い始めました。そして自然と音楽大学へ進むということが夢となり念願通り、音楽大学へ進み西洋音楽をひたすら「まじめに」勉強した学生時代でした。しかし学べば学ぶほど、ヨーロッパの歴史と文化の中で生まれた音楽は、私自身がどんなに努力してもものまねにすぎないのではないかという不安感が生まれたのです。
迷いの中「何か」を求めて旅したウィーンで、ミュージカル『オペラ座の怪人』を観て、時代のニーズにあった素晴らしい総合芸術に衝撃を受けました。帰国後たまたまその作品をプロデュースした方の番組を見て、プロデューサーの重要性と必要性を実感したのです。また一方で、やはり芸術的才能を持った方々と仕事がしたい、そのためには自分自身が視点をかえなければならないと思いました。その結果、母国に誇りを持って芸術文化に携わり仕事ができる「環境づくり」からはじめようと思い立ち、今から10年前株式会社うたまくら.(当時、有限会社)を設立するに到りました。
設立後「日本の文化を発信する企業になりたい」と試行錯誤を続けていた中、日本最古の歌集である万葉集と作曲家・綱澤僚さんと出会いました。西洋音楽と日本文化を融合させたオリジナル作品『音楽で綴る万葉集』の誕生です。その出会いによって今まで探し続けてきたものがはっきとり見え、この仕事は「天命」だと確信しました。万葉集には、人間の心、生きる原点が詠われており言霊が宿っています。私自身がその言霊を体感し、生きる勇気を与えてもらっているのです。古代より日本は海外からの文化を柔軟に取り入れ、それを自国のものに融合し独自の素晴らしい文化を創りだしています。そういう歴史観を持って現代に生きる「万葉をうたう」ということは大変幸せなことです。そして今、日本の歴史文化、風習をより広く世界へ発信し、次世代へとつなげて行きたいと夢をふくらませています。


そして、10年目に先週ご紹介しました菅沼先生と出会い、2002年和歌劇「額田姫王」より、歌枕の新しい舞台芸術がスタートしました。また、会社設立10年の実績が認められ、『歌手であり、音楽プロデューサーであり、社長である』として、NHK「ラジオ深夜便」の出演や新聞取材、経済団体の講演会などで、上記の歌枕の文章のような歌枕の生き方や思いと女性起業家としてのお話をさせていただく機会を多く頂く様になりました。


◆うたまくら草子9号 (2001年3月)対談 ゲスト峯尾 武男氏〈NHKラジオ深夜便アナウンサー〉◆



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(2003年5月26日 産経新聞)
*記事をクリックすると拡大されます。


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(2004年3月16日奈良新聞)
*記事をクリックすると拡大されます。




「うたまくら30周年にむけて」vol.14〜和歌劇「額田姫王」誕生!〜 - 2020.08.17 Mon

スタッフの松田です。
先週に、ご紹介しました共同通信社 全国配信記事「明日へのラブレター」が、全国20数カ所の新聞で取り上げられ、その中でも一番誌面に大きく静岡新聞(2000年10月1日)に掲載され、現在歌枕の制作パートなである脚本家の菅沼登先生との運命的な出会いにつながりました。

その後、うたまくら社へ、和製オペラ「額田姫王」の台本構想がかかれた1通のメールが届きました。そしてそこには、「この作品をオペラに制作し公演できますか?」と、のみ書き添えられていました。氏名、連絡先は書かれているものの、年齢もご職業もわからず、どのような方でいらっしゃるのか、オペラの制作と言ってもどれだけの規模のものをお考えなのか、費用は?…、私たちの中では???が飛びました。すごいお話ではあるけれど、現実味がなく、もしかして冗談かも???…。ちょうど歌枕の九州・長崎でのコンサートの時で、とりあえず帰ってからと、そのまま出かけると、2回目のメールをいただき、勇気を出して菅沼先生にお電話をし静岡でお会いすることになりました。

菅沼先生は、その頃、静岡県在住の開業医であり、歴史にも造詣が深く、江戸川柳に学ぶ健康法などもご執筆されておりました。そして静岡新聞に掲載された歌枕の記事を読み大変興味をお持ちくださり、すぐにCDを購入し「三輪山」「防人の歌」を聴いた時に、“額田の声が聞こえた”と、そして和歌劇の第一作『額田姫王』のストーリーが浮かばれたそうです。それまで万葉集は、歴史的な資料と思っていたのが、歌枕のCDを聴いてその時代に生きた人々の思いがつまった歌集だと感じていたと、またそれまでは、まさか自分が脚本を書くとはまったく思っていなかったのが、何かがつながり書かなければと思ったと、お話をしてくださいました。

◆うたまくら草子13号(2002年4月)対談 菅沼 登 先生 ◆


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(和歌劇「額田姫王」公演案内)


そして、ちょうどうたまくら社設立10年目、2002年1月歌枕直美が音楽プロデューサーであり、主演:額田姫を務める和製オペラ「額田姫王」の作品制作がスタート、今までの「音楽で綴る万葉集」楽曲を土台に、日本から世界にむけて発信できる新しい日本の総合舞台芸術の取り組みとなりました。演出家、舞台監督、それぞれの役柄の出演者、小編成のオーケストラの依頼をし、今までのコンサートとは異なり大所帯での編成となりました。2002年10月19日静岡県アクトシティ浜松中ホールにて、医療法人菅沼医院メセナコンサートとして初演を迎え、地元浜松の大勢の方々がご来場くださり、また友の会の会員様も応援にかけつけてくださり、満席での公演となりました。


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(2002年10月19日アクトシティ浜松中ホール)


「これまでの歌枕さんの領域を、さらに進化させたすばらしいステージでした。脚本、演出、音楽、照明、出演者がまさに一体となった和歌劇で、聴衆の目を耳を釘付けにしてくれました。心からの感動です。」

「今までの歌枕さんのコンサートとは、まったく異なる形式で、繊細かつ大胆な歌と演技で、観客を魅了し続けた。守り育て、発展させることも必要ではなるが、人は常に新たなことに挑戦することも同様に大切だと思いました。」

「歌枕直美の心の良き理解者・菅沼登氏との出会いが、歌枕直美の演技力に生かされ、何の違和感もなく私の心を1300年以上も前の時代にタイムスリップ、陶酔させてくれた。日本の古典の持つ永遠の生命に触れる事ができた至福を感じるひとときでした。」

などの大高評をいただき、和歌劇「額田姫王」初演を無事に終えることができ、2003年3月1日滋賀公演(びわ湖ホール)、5月9日大阪公演(いずみホール)にて再演。
うたまくら社設立当初に歌枕が予言していたとおり、会社設立10年目、和歌劇「額田姫王」より脚本家 菅沼先生との新しいプロジェクトがスタートしました。それから18年、このプロジェクトは進化を続けています。




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アーティスト歌枕直美のライブを中心とした様々な音楽活動を、コンサートスタッフがレポートいたします。

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